実は鉛を貼った効果は他にもある。貼る前は少しヘッドが軽く感じたため、インパクトでヘッドが浮いていたという。そのため、スコアラインの下から3本目ぐらいでボールをヒットしていた。ところが、鉛を貼ったことでヘッドが重く感じたため、スイートスポットよりも少し上に当たるようになったのだ。まさに、そのポイントはボールが最も飛ぶ位置でもあるだけに、飛距離も伸びていた。
おそらく、2日目以降は、ドライビングディスタンスが250ヤードを越えるはず。となれば、かなりのアドバンテージになるだけに、ツアー初優勝の可能性は十分ある。初日は「69」の3アンダー止まりだったが、首位の三ヶ島かなとは2打差しかない。風邪気味なのは気になるが、「気合いで治します!」と力強く語っていたので、その心配もないだろう。(文・山西英希)