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【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】“悪役”外国勢激減の恐れ

【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】“悪役”外国勢激減の恐れ

配信日時:2018年9月4日 18時39分

国内にいながら世界トップの申ジエ(右)から学ぶ機会を得た小祝さくら こういう場面もどんどんと…
国内にいながら世界トップの申ジエ(右)から学ぶ機会を得た小祝さくら こういう場面もどんどんと… (撮影:佐々木啓)
日本ツアーにいながらにして強豪と戦える。女子ツアー、ゴルフ5レディスの激戦は、それを実感させるものだった。

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初優勝を狙う小祝さくらVS元ロレックス(女子世界)ランキングNo.1の実力者、申ジエ(韓国)のプレーオフ。雷雲接近での中断を挟んで2ホールの戦いの末に、小祝の初優勝はお預けとなった。

惜敗の悔しさをかみしめながら、小祝が言った言葉の中に、真実がある。「(ジエには)すごい圧がありました」。実力者から受ける強烈なプレッシャー。その前で、自分に足りないものを実感する経験は、今後への大きな糧になるだろう。

この経験ができるのは、ジエが日本でプレーしてくれているからこそだ。韓国ツアーで3年連続賞金女王になるなど活躍後、2008年の日本ツアー「ヨコハマタイヤPRGRレディス」で1勝したジエは、同年の「全英リコー女子オープン」でいきなりメジャータイトルを獲得。その後は米国を主戦場にしながら日本でもプレー。10年にはロレックスランキング1位の座を獲得。14年からは日本ツアーを中心にプレーしている。理由については、当時「米ツアーの遠征(移動)がつらく、体の負担を減らしたいと考えた」と語っている。

日米の国土の広さの違いについては、改めて書くまでもないだろう。移動がきつく、4日間大会も多い上にレベルの高い米国でプレーするより、移動が楽で3日間大会が主、故郷の韓国にも近い日本ツアーでプレーするほうが楽には違いない。毎週、試合はあるし、米ツアーより稼ぎやすい。ジエの選択の是非はとにかく、日本ツアー側から見れば、ツアーのレベルが上がる一翼をジエが担ってくれていることになる。

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