し烈をきわめた今年のプロテストの様子を写真で振り返る
全英だけでなく、海外女子メジャー5試合はいずれも、海外予選突破以外にも他ツアーを主戦場にしていても実力がある者に対しては門戸を開いている。前年大会上位のカテゴリーはもちろんだが、他にも当然のように枠がある。日本ツアーの選手が獲得できる出場資格に関してだけ見ると、「全米女子オープン」には、前年度日本ツアー賞金ランク5位までと、ロレックスランキングトップ50位以内。「KPMG女子PGA選手権」は、ロレックスランキングトップ30が出場できる。「ANAインスピレーション」には、やはりロレックスランキング30位以内と、日本ツアーの前年度ランク上位2人。「エビアン選手権」もロレックスランキングトップ40位以内に入れば出場できる。
これに対して、日本ツアーの公式戦はどうだろうか。一部の門戸は開かれているが、ツアーを公認する日本女子プロゴルフ協会(LPGA)がイニシアティブをとる試合は残念な状態だ。
日本ゴルフ協会(JGA)が主催する「日本女子オープン」は、さすがにロレックスランキング上位20人(7月16日時点)という項目がある。「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は、前年度ロレックスランキング50位以内、欧米韓の前年度賞金ランク上位者、欧米韓のナショナルアマ優勝者という枠がある。
ところが、「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」は、きわめてお寒い状況だ。かろうじて、LPGAが認めたアジアの地域の女子プロゴルファーというカテゴリーがあるだけで、ロレックスランキングの文字もなければ、欧米ツアーの上位選手というカテゴリーもない。LPGAチャンピオンシップリコーカップも、ツアー最終戦という位置づけから、シーズンを通した結果で出場権が決まる。その年のツアー優勝者と賞金ランキング25位以内の者。つまり、基本的には日本ツアーでプレーしていない選手には開かれていない。