プロ通算113勝を誇る男子プロゴルファーの尾崎将司(本名・尾崎正司)氏が、23日午後3時21分、S状結腸がんのため死去した。78歳だった。弟である二男・健夫、三男の直道も、リリースを通じて追悼コメントを発表した。
「兄弟というのは大抵進む道は別れていくと思うけど、我々兄弟は、たまたま同じ職業で約70年間一緒にいることができました。兄がいない人生というのは経験がないから、今までよりもこれからが寂しいし苦しいと思う。今までいつも一緒で全てを教えてくれた。兄貴ありがとう!」(健夫)
「プロゴルファージャンボ尾崎というより、徳島の兄やんが思い出されます。高校野球で優勝してプロ野球選手になり尾崎家の家を建て直してくれました。プロゴルファー尾崎直道があるのは、兄貴が野球をやめてゴルフの道に進み、ゴルフというスポーツを教えてくれた、ジャンボ尾崎なしでは語れないと思うし感謝しかないです。兄貴ありがとう!」(直道)
“ジェット”の愛称で親しまれた健夫、“ジョー”直道とともに、三兄弟はゴルフ界で高い人気を博した。中でも1999年の「日本プロ」では、3兄弟がワン・ツー・スリーフィニッシュを達成。直道が優勝、将司氏が2位、健夫が3位に入り、ツアー史上でも例を見ない快挙となった。
将司氏はツアー通算94勝、健夫は通算15勝、直道は通算32勝を挙げ、三兄弟で通算141勝を挙げた。
