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【ジャパンゴルフツアー選手会通信 第9回:コロナ禍で生まれた課題、「平等感」と「納得感」を突き詰めた最終戦ゴルフ日本シリーズJTカップ】

コロナ禍での最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。今回は、開催にいたるまでの課題にどう取り組んできたかをお伝えします。

配信日時:2020年12月2日 12時00分

■今年は“平等”が難しい… 出場資格・人数はどうするか?

記者「ゴルフ日本シリーズ JTカップ開催に向けて、一番課題となった部分はどこでしょうか」

池田事務局長(以下、池田)「これはあくまで選手会という立場での話ですが、大会の出場資格や人数をどうするかという点です。今年は通常どおりの1年ではなかったので、わずか5試合の成績をもとに30名のフィールドで行うのは平等ではない、公平性を欠くのではという思いを持った選手も少なくありませんでした。そのため、選手全員がフェアにという観点から出場人数を増やして60〜70人で行うという案が当初は出ました。シーズンが統合されたとはいえ、今年最後の大会であるのも間違いない。これまでこの大会が作ってきた歴史や、本当の意味での最終戦という、この大会ならではの特別な格式を継承し守りたいという大会側の意向があり、出場人数は30人に決定しました。

加えて、限られた出場枠について、それをどう振り分けるか。入国制限による海外選手の出場有無の問題をはじめ、先ほども話したように平等感を完璧に出すのは難しい。選手によって有利・不利が極端に傾かないように、何が現状においてのベストかを選手会(JGTPC)、日本ゴルフツアー機構(以下、JGTO)、大会事務局のあいだで何十回と交渉させて頂きました。

結論として、今年は例外的に出場資格を変更し(※1)、優勝者だけではなく各5大会の上位3位タイまでの選手も出場できるようにしました。全員からの完全な理解を得るには難しいところもありましたが、選手会(JGTPC)、JGTO、大会側と協力して乗り越えた形になりました。」

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