■JGTOとニトリが“初タッグ”
池田事務局長(以下、池田)「以前より日本ゴルフツアー機構(以下JGTO)の青木功会長が、『レギュラーツアーをやっていただけませんか』というアプローチはさせていただいいていたそうです。男子ツアーを開催していただく事は、簡単な話ではなく、ここまで実現には至りませんでしたが、コロナの影響で試合数が減ってしまった今だからこそ、男子ツアーにも何か力添えをしたいというニトリさんのご好意で、エキシビションとしての開催が決まりました」
記者「レギュラーツアーとしての実施に向けても、大切な一歩ということになりますね」
池田「まずは男子ツアーがどのようなものかを知っていただき、将来に繋げることが出来ればと考えました。われわれ選手たちもこの2日間で、男子プロとしての技術や迫力を軸に、2020年に見せてきた男子ならではのエキサイティングなプレーを、ニトリさんをはじめファンの皆さん(インターネットTV「ABEMA」にて放送)へアピールすることが大切なミッションでしたから。いずれレギュラーツアーとして開催していただけたらとの想いで、選手たちにとっても重要な2日間でしたね。チャンスの場をいただけたこともそうですが、コロナ禍の中で大会開催を決断していただいたことを非常に感謝しています」
25、26日に行われた大会は、大接戦で最後まで目が離せない展開になりました。「ダンロップフェニックス」優勝の金谷拓実選手や、同大会で優勝争いを演じた石坂友宏選手、「三井住友VISA太平洋マスターズ」で初優勝を挙げた香妻陣一朗選手と、トーナメントでもおなじみの面々が活躍しました。
特に最終日は圧巻の伸ばし合いで、トータル10アンダーに並んだ小鯛竜也選手と金谷選手によるプレーオフにもつれ込みました。2ホール目、短いパー4のホールで1オンに成功しバーディを奪った小鯛選手に軍配が上がり、暗くなりかけたコースで明るい笑顔が光りました。