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新日本プロレスに突撃! 棚橋弘至選手に学ぶ『100年に一人の逸材』への10箇条

選手会を中心に、人気回復に向けて取り組んでいる日本男子ツアーだが、試合数や観客動員数が伸び悩んでいるのが現状。 そんな状況を打破するべく、押しかけたのが新日本プロレス! プロレス人気V字回復の立役者・棚橋選手に教えを請う! (取材協力:新日本プロレスリング株式会社 写真:村上航)

配信日時:2020年4月3日 10時14分

■其の十、キムタクになるまでやり続けろ!?“3年後理論”を忘れるな!

中里「ここまで色々と教えて頂いて、足りない部分が沢山見えてきました。ファンサービスも、プロモーションもSNSも、まだまだだなって」

棚橋「あとは、プロモーションでもSNSでも継続することが大事

中里「今はどんなに人が見ていなかったとしても、やり続けるということですか?」

棚橋「そう。僕もプロモーションを始めて、いきなり会社の状態や、会場の熱気が戻ってきたかというとそうではなかった。その時にやっているのは次の大会へのプロモーションではあるけど、その効果が実感できるまでには3年かかると見ておいたほうがいいです。僕はこれを“3年後理論”と言っているんですけど」

中里「3年ですか!」

棚橋「“あれだけ宣伝したのに、全然人が集まらないじゃん”ではなくてね。
プロレスというものを知って、“棚橋”という選手がインプットされたとして、たまたまテレビを観ていてバラエティとかに棚橋が出ていたとして、“あ、この人知ってる”って。
そこからSNSか何かで“あ、近くでプロレスの試合があるじゃん”って、色々な偶然が重ならないと、会場に行こうという気持ちにならない。そういう確率を少しでも上げるために、常になにかしら発信し続けることが大事ですね」

中里「今って、男子プロゴルフ界の中では一番底辺だと思うんですよ。ここからV字回復するには、まだまだここからってことですね。そのためにも、まずは誰かがフライングしないと」

棚橋「そうなんです。感じたら走り出せ!って。考える前に動かないと」
記者A「地道な継続を重ねてきて、“ようやくここまで来た”という感覚ですか?」

棚橋「本当に、毎回“ありがとう!”と感謝しながら入場してますね。でも、もっと先にいこうと思ってます。先ほども言いましたが、今年東京ドーム2連戦をやったので、そのさらに上となると日本各地のドーム興行とか。そのためにはもっと知名度を上げないといけないなと思いますね。もっと有名になります」

中里「向上心が、ものすごいですよね」

棚橋「まだ道を歩けますもんね。今日、コーヒー屋さんからここまで歩いてきましたけど、“棚橋選手ですか?”って言われなかったので…(笑)」

中里「普通、声かけられないですよ!(笑)」

棚橋「いやいや、これがキムタクだったら“キャー!”ってなるのに(笑)。もっと向上心を持ってね。光ちゃんも、まずはキャッチコピーとか考えましょうよ」

中里「あの…実は、AbemaTVツアーの放送では、一人一人にキャッチコピーをつけているんですよ。なかなか浸透しないんですけど」

棚橋「それは、選手が自ら発信していかないからじゃないですかね」

記者A「ちなみに、中里さんのキャッチコピーは?」

中里「僕は…足手長王子
「………」

「………」


一同「……(笑)」


棚橋「アシテナガ…言いづらい(笑)。新しいのを考えるしかないですね…」

記者A「そ、そういえば!棚橋さんのキャッチコピー、“100年に一人の逸材”は、自分発信なんだそうですね!?」

棚橋「そうなんです。もともと“太陽の天才児”というキャッチコピーがあって、それはテレビ発信だったんです。“100年に一人の逸材”は自分発信で、必ず自己紹介のときに言ってます。
“プロレス界はまだ60年しか経ってないのに、100年に一人って40年どこにいったんだ!”って言われますけど(笑)」

一同「たしかに!!(笑)」

棚橋「とにかく、何事も言い続けること、やり続けることが大事なんです(笑)」

■新日本プロレスについて

1972年 アントニオ猪木氏が中心となって設立された、日本のプロレス団体。

藤波辰爾、長州力・初代タイガーマスク・闘魂三銃士など数々の有名レスラーを輩出してきた。
毎年1月4日に開催される東京ドーム大会や、『G1 CLIMAX』をはじめ定期的にビッグマッチを開催。
2020年1月には東京ドーム2連戦を実施し、計7万人超えの動員を記録した。

■1990年代までの【黄金期】

誰もが知るスター、アントニオ猪木(GettyImages)

誰もが知るスター、アントニオ猪木(GettyImages)

創業以来、アントニオ猪木をはじめ、藤波辰爾、長州力らが活躍。
その後も“闘魂三銃士”(武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也)などスター選手を定期的に生み出し続け、ドーム会場も観客で埋め尽くした。

金曜の夜8時というゴールデンタイムで試合が放送され、圧倒的な人気を誇る。

■2000年代からの【低迷期】

90年代後半から一転、スター選手の離脱や引退などが相次いだこと、総合格闘技ブームなどもあって興行収入が減少。
テレビ放映もゴールデンタイムからは姿を消し、一時は売上高もピーク時の半分以下にまで落ち込んだ。

2005年にゲーム会社「株式会社ユークス」の子会社化。
新体制でコスト改善策などを行い、人気プロレスラーの棚橋弘至を中心にプロモーション活動に奔走したが、数字として飛躍的な回復には至らなかった。

■2012年からの【復活期】

女子プロの小祝さくら(左)、小倉ひまわり(右)も『プ女子』!

女子プロの小祝さくら(左)、小倉ひまわり(右)も『プ女子』!

2012年にカードゲームなどを展開する「株式会社ブシロード」が新オーナーに。
従来の“プロレス”のイメージを一新するべく、マーケティングの強化、選手のPRや宣伝を大々的に行っていく。

観客動員数も徐々に右肩上がりとなっていき、18年には売上高が過去最高を記録。
もともとのプロレスファンに加え、『プ女子』と呼ばれる熱狂的な女性ファンも取り込みながら、人気復活へ。
(ちなみに、女子プロゴルファーの小祝さくらなども『プ女子』!)
【関連記事】黄金世代の新人2人が「プ女子」同盟結成

14年には動画配信サービスの「新日本プロレスワールド」を展開し、ユーザー数は国内外併せて10万人に上る。

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