青木功が石川遼の結婚に…
2人の任命について青木会長が説明する。「丸山君に相談役をお願いしたのは、僕と若い人達とだと40歳の差がある。孫とおじいちゃんみたいになって、自分がしゃべると押し付けがましくなってしまう。だから、丸山君にまず話して、そこから改善していくような形を作っていければ。言い方は悪いけどクッションみたいな形でやってもらえたらと思う」。丸山自身オリンピックのヘッドコーチを務めるなど若手との交流を活発化させているだけに、最適な人材と言えそうだ。
AONの盟友・尾崎については、「ジャンボの場合はゴルフ界にこれだけのものを残してるんだから、彼もゴルフしかしてこなかったけど、一つでもゴルフ界のために何かやってほしいなと。ジャンボと俺の目が光る中で選手が育ってくれたら少しはゴルフ界に貢献できるのではと思ってお願いした」と説明。これには横田真一も「ジャンボさんがこれまで以上に何かを言ってくれるようになれば凄く大きいと思う」とその唯一無二の存在感に期待した。
永久シードを保持する現役選手の会長就任は初。海外ツアーでも顔の広い新会長は「日本ツアーはこういうもんだっていうの海外でもを話ができれば。日本選手を売ることも私の役目だと思う。いろんな意味で出ることが多くなる」と腕をまくった。その新会長が掲げた理念は「人を育む」。ジュニアが憧れるプロゴルファーの育成から、ギャラリーサービスやプロアマでの同伴競技者とのコミュニケーションの重要性を強調し、取組方針の一項目目に“プレーヤーである選手の人間教育の徹底”を掲げた。
38試合を開催する女子ツアーに比べて男子ツアーは苦境が叫ばれて久しい。その中で試合数の保持は続けてきたが決して気を抜ける状態でないことは会長自身が自覚している。「引き受けたからにはとことんやりますよ」。レジェンドの抜擢で幕を開けた青木改革。手腕に注目が集まる。