「今度、バッバ・ワトソンやアダム・スコットが来ますよね。そういう選手たちが来た時に“飛ぶ飛ぶ”とか“すげえ”とか言ってるようじゃダメなんです。そこに対抗する気持ちを持たなくちゃ。松山くんは強気な発言をしているように見えるけど、ああいうレベルで物事を考えないと世界では通用しないんです」。自身が4大メジャーの舞台で戦い、世界で戦うにはどれだけのレベルが必要かを知る藤田は、若手に必要な意識をこのように説明した。世界のトップ選手に羨望の眼差しを向けるのではなく、ライバルとして対抗意識を燃やす。今、日本の若手選手に必要なのはそんな強い気持ちだ。
「優勝して、世界への切符をつかんで、そして松山くんたちと海外でプレーする選手が増えないとダメだと思う」。40代のベテラン選手が活躍することで勇気付けられる人は多いだろう。しかし、ツアーが活性化するためにはそんなベテラン選手を跳ね返す実力を備えた若手選手の活躍が必要不可欠。もちろん容易なことではないが、松山に続くような若手選手が現れることを期待せずにはいられない。