しかし、痛みを軽減するために取り組んでいるスイング修正が結果として、安定したフェードボールにつながるなど、怪我が奏功した側面があるのもたしか。また、今季途中からコンビを組んでいるピーター・ブルース氏との息もぴったりで、安定したショットと堅実なコースマネジメント、そして藤田らしい粘り強さを武器に今大会の優勝をもぎ取った。
今大会の優勝賞金3000万円を加算した藤田は賞金ランキング1位に浮上。まだシーズン半ばで残り試合数も多いが、2012年シーズンに続く2度目の賞金王を獲得も現実味を帯びてきた。藤田は「まだ時期が早い。あと5000万円は稼がないと…」と話したが、一方で、「1度経験したから、(賞金王が)ゴルファーにとって最大の勲章であることがわかった。前回より欲しい気持ちが強い」と賞金王獲得へ意欲は十分。「しっかりプレーしていかなきゃいけませんね」と残るトーナメントでの活躍を誓った。