石川遼もスーツ姿で出席!「ネスレ日本マッチプレー」前夜祭の模様をフォトギャラリーで
今大会では複数チャンネルの中から好みの放送を選択して視聴できるインターネット中継やキャディにマイクを装着させることで選手との会話を生で聞ける仕組みを作るなど、様々な試みが行われた。また大会期間中、選手とギャラリーの境界線となるロープの設置を最小限に抑え、最終日には係がロープを持って先導することで、ギャラリーがフェアウェイから選手のプレーを観戦できるように配慮するなど、これまでにない新しい形のトーナメントを目指して大会が運営されてきた。
「正直やっている間に不平、不満が出るのは覚悟した」と話すのは大会を主催するネスレ日本 代表取締役社長兼CEO高岡浩三氏だ。今大会では出場選手を主催者が推薦する32選手に絞り、ギャラリーの入場チケットも前売り券のみの販売にするなど、従来の枠にとらわれない方式を取っていた。それだけに、大会が始まってから様々な不平・不満が出てしまうであろうことはある程度予想していたという。
しかし、結果としては「ほとんど出なかった」。むしろ、出場した選手からは「主催してくれてありがとう」「来年も続けてほしい」など喜びの声が続出し、インターネットのライブ中継には想定以上の視聴者が訪れた。「SNSなどを通じてすごい反響になっていました。特に金曜日はライブ中継の他にVTR(録画)でも見られるようにしておいたことで、お昼休みの時間帯や帰宅時間にビュー数が急激に増えました。多くの人がこの大会に触れてくれていたのだと思います」。
一方、BS放送を使用したテレビ中継も好調で、「インターネットとテレビという相乗効果が生まれているのではないかと感じる」と新たな取り組みに対する手応えを口にした。「ネスレ日本としても投資に対するリターンがなければやらないが、このような大会を開催することによるPR効果は、インターネット放送やBSの好調さが物語っている」と話し、1人のビジネスマンとして今大会を主催する大きな意義を感じていた。