松山英樹、単独2位！圧巻のプロ4試合連続トップ10

＜ダンロップフェニックス　最終日◇18日◇フェニックスカントリークラブ(7,027ヤード・パー71)＞

　国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」の最終日。アマチュアの松山英樹がトータル11アンダーまでスコアを伸ばし、首位と5打差ながら単独2位に食い込んだ。これで松山は「サン・クロレラ クラシック」、「日本オープン」、「三井住友VISA太平洋マスターズ」に続くプロトーナメント4試合連続トップ10フィニッシュ。最強アマチュアの勢いはとどまるところを知らない。

L・ドナルド、5打差完全V！米欧アジアにまたがる今季3勝目

　世界ランキング3位に一時は3打差まで迫った。7アンダーからスタートした松山は前半で3つスコアを伸ばすと、11番、12番といずれもロングパットを放り込んで連続バーディ。この時点で12アンダーとし、一人旅を続けていたルーク・ドナルド(イングランド)の背中をとらえた。しかし、勝負どころの13番で短いパーパットを外し痛恨のボギー。「3打差に縮まったところで3パット。あのミスから流れが悪くなってしまった」と終盤もスコアを伸ばせず唇をかみ締めた。

　もはや上位フィニッシュに驚きはない。プロでも難しい4試合連続トップ10にも「予選通過を出来ればトップ10は意識しているし、もちろん優勝も狙っている。でも、内容がよろしくないので複雑な感じで喜べないですね」と満足することなく淡々と語った。プロ転向を待つ声は多いが、「プロでもアマでも優勝することに意味があると思うし、今は試合で自分がどの位置にいるか確かめるために出ている」と今はあくまで自分のゴルフのみを追求していく構えだ。

　「今日はパッティングでもったいないところが沢山あって悔しい。大事なところで決めきれないので、そこらへんを練習しないと勝てないですね」。“勝てない”と見据えた相手は世界ランキング3位。最強アマのスケールは戦いを重ねるごとに大きくなっている。