熱望していたルーク・ドナルド(イングランド)との同組ラウンドを終えた、藤田寛之が世界ランク3位の技に脱帽した。藤田はこの日“70”で回りトータル8アンダーの4位タイ。ドナルドは“71”と伸ばせなかったため、このラウンドに限って言えば藤田が上回ったがとてもそんな気分になれなかった。
余裕のドナルド、中断中は愛娘にネット通話で「おやすみ」
「(ドナルドは)思った通りに着実にやっている。精度が高いし、ミスもないし、ボールの回転もほぼストレート。パターも全部入りそう。距離もラインも関係ないし、思わず笑っちゃうくらい」と口をつくのは賞賛の言葉ばかり。「今日なんて散歩しているみたいに見える。全然本気出してないと思いますよ。アツく入り込むところなんて1つもなかった」と淡々とスコアをまとめてくる底の知れないドナルドのゴルフに舌を巻いた。
「パワーゴルフの時代に、自分と同じ飛距離で世界ランキング3位なんて信じられない」。その秘密はどこにあるのかは「今分析中です」と結論を出せなかったが、ドナルドは藤田が目指すスタイルの1つの完成形であることはまちがいない。「やはり参考にはなりますよね。目指す道はこっちだなと」。この日の分析を糧にして誰にも負けない藤田スタイルを追求していく。
【3日目の順位】
1位:ルーク・ドナルド(-13)
2位T:ブレンダン・ジョーンズ(-9)
2位T:薗田峻輔(-9)
4位T:小泉洋人(-8)
4位T:藤田寛之(-8)
6位T:片山晋呉(-7)
6位T:松山英樹(-7)※
6位T:河野晃一郎(-7)
9位:丸山大輔(-6)
10位T:アルバロ・キロス(-5)
10位T:増田伸洋(-5)