国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」の3日目。トータル2アンダーの19位タイからスタートした石川遼は3バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの“73”と崩れトータルイーブンパー35位タイでホールアウト。首位とは14打差に広がり、自身初の2連勝は絶望的となった。
遼のプレーを1打速報で振り返る
最後の最後までグリーン上で苦しんだ。始まりは1番。フェアウェイのベストポジションから放ったセカンドは、「128ヤード、ピッチングウェッジ。ベタピンかなと思った」と完璧な手ごたえと共に見送ったが、なぜかピン奥10メートル。「水滴がついていてフライヤー気味に飛んだのか、なんでこんなにオーバーしたんだろう」と考えている間に打ったファーストパットを1メートルショートすると、短いパーパットもその返しも外しまさかの4パット。いきなりダブルボギーを叩いた。
「良いショットが打てていたので、自分としては引きずらないつもりだった」と気持ちを切り替えてプレーを続けたが、3番でも3パット。見た目とは裏腹にスピードが出ないグリーンにタッチがまったく合わなかった。18番パー5では、会心の直ドラで2オンに成功しながら、この日のラウンドを象徴するように3パットでパー。「3日間タッチがまったく合っていない。特にストロークで悪いところはなかったけど、タッチがすべてですね」と肩を落とした。
優勝は絶望的となったことで最終日はトップ10狙いに切り替えた。苦しみ続けたパッティングに関しては「変えてしまうと来週以降またおかしくなってしまう」と自分の信じたストロークを最後まで続けていくつもりだ。「1番良かった」というショットには手ごたえを感じているだけに、残り18ホール次につながるラウンドとしたい。