国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」の2日目。初日2オーバー48位タイとやや出遅れた石川遼が5バーディ・1ボギーの“67”で回り、トータル2アンダーの19位タイに浮上した。
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前週チャンピオンが目を覚ました。1オーバーで迎えた11番パー3では7番アイアンであとわずかでホールインワンというピン手前10センチにつけるスーパーショットを披露。ここをバーディとすると、ここまでかかりきらなかったエンジンがようやく始動。序盤は「力んでいて、力だけ入って回転していなかった」と、左右に曲がるティショットに苦しめられたが、最終18番では300ヤード超えのビッグドライブでフェアウェイど真ん中をとらえると、5番ウッドで2オンに成功。先週の最終ホールばりの攻めでギャラリーを沸かせて見せた。
初日、2日目の前半と停滞している間に、首位を独走するルーク・ドナルド(イングランド)の差は11ストローク。「ちょっと(修正に)時間がかかってしまった。でも、あーでもないこーでもないとやっている時にボギーを打たなかったのが最後に活きたかな」と、ギリギリのラインで踏みとどまったことで前向きな気持ちは失っていない。しかし、トップを走るのは世界ランキング3位とあって現時点では逆転を口に出来る状態にはない。
「ルークといえどもこのまま行くのは難しいと思う。差が縮まる瞬間はあると思うし、その時に追いかける選手がどんなプレーをするか。明日終わったときに(逆転優勝へ向けての)話が出来る位置にいたい」。わずかな可能性を現実とするべく、ムービングデーのチャージにかける。