国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」の2日目。現在賞金ランキング1位の藤田寛之が“66”の好スコアで回り、トータル7アンダーの単独3位に浮上した。
松山英樹もドナルドと同組を熱望
ラウンド中ずっと1つ後ろの組を回るルーク・ドナルド(イングランド)が気になる。「スコア見るたびにどんどん伸びているので。どういうことなんだろうと遼と一緒に話していたんですよ」。終わってみればドナルドはトータル13アンダーの1人旅。あくなき探究心を持つアラフォーの星は、どうしてもその目でプレーを見てみたかった。
「(最後)バーディ獲れば一緒に回れるかなと思って」。トータル6アンダーで迎えた最終18番のティショットは、左に曲げてアゴの高いバンカーへ。「普通だったら横に出すしかなかった。でもなんとかチャンスにつけられるところに出したかった」。目の前の木の下を通しつつ、さらにその奥にある木の上を越えるバンカーショットは「難易度Eクラス」。普段なら決してしないチャレンジだが、その向こうにドナルドがいるとなれば話は別。果敢に攻めてバーディを奪うと、計算どおり3日目はドナルドと同組に組み込まれた。
「どうせなら最初から組み合わせ一緒にしてくれれば良かったのに」と苦笑いを浮かべたが、自力でつかんだ世界ランク3位の男との同組ラウンド。しかも最終組というオマケつきだ。「対ルークが自分のゴルフではないけど、世界3位のゴルフだったり、空気を感じたい」。日本の賞金ランク1位と、昨年の欧米ツアー賞金王。小技に長けたショットメーカーという点でも共通している2人が、世界レベルの技で競演を果たす。