国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」の2日目。6アンダー首位タイからスタートした世界ランキング3位のルーク・ドナルド(イングランド)がノーボギーの“64”をマークし、トータル13アンダーで2位に4打差をつけて単独首位に浮上した。
L・ドナルド、世界ランク3位の力!持ち味発揮で首位タイ発進
6アンダー首位タイ発進は世界ランク3位の挨拶がわりだった。この日は2番でバーディを先行させると、9番から3連続バーディを奪うなどして一気に後続を突き放した。ドナルドの1つ前の組を回った藤田寛之は、リーダーズボードを見るたびに伸びていくドナルドのスコアに「1つ後ろの組でどんどん伸びているから、どういうことだろうって」と同組の石川遼と話しながら目を丸くした。
初日はショットがやや乱れたものの、ホールアウト後に練習場で打ち込みを行いすぐさま修正した。「今日はショットもパットも良かった。ソリッドなプレーが出来たし、練習したことが実になってよかった」とキレ味を増したアイアンショットでチャンスを量産。好調のパッティングも冴えて狙い通りの好スコアに満足気だった。
予選ラウンドでトータル13アンダーは、今大会の2日間での最小スコアを更新する記録だが、「日曜日に結果が出なければこの記録は意味がない」と笑顔で受け流した。さらに、2004年大会でタイガー・ウッズ(米国)がマークしたトータル16アンダー(パー70)の最小スコア記録も更新する勢いだが、「他の選手より1打でも良いスコアで上がれればそれで十分だよ」とこちらも気にする様子はない。4打のリードにも気を緩めることなく、頂点へ淡々と歩みを進めていく。