アイアンなどではライ角をアップライトにするとフェースが左を向いて球がつかまり、フラットにするとフェースが右を向いてつかまりにくくなる。しかし、地面から打つウッド系ではフラットにすることで、ヘッドがボールに届いてつかまりやすくなる効果がある。「アップライトだとネックから入ってカット打ちになって滑る。それで無理やりつかまえるとフェードが出る。フラットにすると逆につかまります」。
飛距離よりも正確性で勝負する稲森にとって、ウッド系の精度がキモ。「今週最終戦ですけど、ここ3、4試合くらいクラブをいろいろ調整しながら、やっと整ってきた。残り3日間、頑張ろうという気持ちに、久しぶりにゴルフ熱が入ってきた」。つかまるクラブに手応えを感じながら、今季3勝目を獲りにいく。(文・下村耕平)