ちなみに古川は大学が東海大学熊本キャンパスで、大里は熊本出身。「オフシーズンは(熊本で)一緒にラウンド」する仲だという。
今まで思い通りの出球が出せなかったのが、「クロスハンドにしたことで、球のつかまりとか、肩のラインがちょっと変わるので悪いイメージが消せる」と大里桃子流カメレオングリップがバーディラッシュにつながった。
さらに、いま使っているパターはツアー支給品ではなく、古川自身がショップで買って今季から使っているものだという。「初代ホワイトホットのブレード型が欲しくて、いろんな中古ショップを回りました。でもきれいなものがなかなかなくて…。これはホワイトホットと同じやわらかい打感だったので、勢いで買いました」というパターは、オデッセイ『DFX』の復刻版。お値段は「新品で1万5000円でした」という。ショップで買った後、ツアーバスでグリップを入れ直して使っている。
ホワイトホットといえば、最新版の『ホワイトホットOG』があるが、それではダメだったのだろうか。「OGはブレード型だとインサートの部分が狭いんですよ。スイートスポットが狭くなっている気がして、広いインサートのパターを探していた。それがあれだったんです」というのが古川なりの理由だ。
今季の目標については「課題のパッティングのレベルを上げていって、どこかで必ず優勝したいなと思っています。まずは1勝。その先のことはそのときに考えようかなと思っています」と語る。古川は開幕戦で110万を稼いでいて、すでにパターの“元”は回収済み。1万5000円のパターで、これからどこまで稼ぐのか注目したい。(文・下村耕平)
