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「地域の活性化」と「若手プロ育成」 24人のシード選手が出場した北九州オープンの意義【北九州OP】

「地域の活性化」と「若手プロ育成」 24人のシード選手が出場した北九州オープンの意義【北九州OP】

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年3月22日 10時30分

第4回大会から14回目の出場となった宮里優作は、「地域密着型のトーナメントですし、地域のお祭りとしてやっていただいています、地方創生を念頭においてやられていますし、実行委員の人たちは常に新しいトーナメントを模索しています」と大会趣旨に賛同し、試合に出場するだけでなく、大会運営にもアドバイスを送ることもある。宮里と同様の考えの選手も多く出場している。

■4つの名門コースを使って観光PRを目的に始まった

大会の始まりは、「青少年健全育成」と北九州のゴルフ・観光をPRした「地域の活性化」が目的。北九州市には小倉CCのほか、若松GC、門司GC、九州GC八幡Cと、政令指定都市では珍しい4つのゴルフ場を抱える。これは北九州市の財産ともいえる。しかも小倉、若松、門司は上田治設計、九州GC八幡Cは加藤俊輔設計と日本の名匠が作り上げた名門である。4コースとも北九州空港から30分圏内。新幹線が停車する小倉駅もある。東京や大阪から1泊して2ラウンドする旅もしやすい環境だ。

大会の発起人はかつての日本アマチャンピオンであり、世界アマの団体戦優勝メンバーで、日本を代表するトップアマの尾家清孝氏だ。地元の発展を目指した尾家氏の呼びかけにより、自ら大会実行委員長を務めている。大会は年ごとに4つのゴルフ場をローテーションで実施。ちなみに、NPO法人北九州ゴルフ振興協会をたちあげ、同振興協会経由なら北九州オープン開催コースのスタート予約を取れる仕組みも作った。

北九州オープンの特長の一つは、冠スポンサーがないことだ。第1回大会から事務局長を務める片山正之氏はその理由を話す。「ツアーのトーナメントもそうですが、冠スポンサー1つで試合ができたり、無くなったりします。僕らは18年続けてこられたのは、冠スポンサーを作らずに、いろんなところの力を借りてここまでやってこられました」。

選手への賞金を含めて多額の運営費用がかかるゴルフトーナメントは、冠スポンサーがつくのが通例。しかし北九州オープンは4つの会員の有志で構成される大会実行委員会が中心となって協賛社を集め、手作りで運営を行っている。

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