このモニター候補を探すために担当者が出向く試合だが、中学生の試合と高校・大学の試合では、その動き方が違ってくるという。
「基本的に中学生は個人、高校・大学生はゴルフ部を基本にして動きます。中学生の場合は、基本的には全国大会の成績上位者などを中心に、気になった選手がいた場合、まず保護者の方にお声を掛けてお話をさせていただきます。これが高校・大学になるとゴルフ部の強豪校に付き、当社として魅力的な選手がいたときはまず監督さんにお声掛けをして、それで了承してもらった親御さんなり本人と連絡をとるということになっていきます」
こうして、担当者と保護者が接触した後に双方の合意によってモニターサポートに至るわけだが、その前にクリアしなければならない最重要亊項が、前述の『自社の社風やブランドに相応しいか』という点である。ここで、候補者はある種の“ふるい”に掛けられる。
「いくら強くても、ブリヂストンの社風に合わない選手はモニターサポートの対象にはなりません。そして、まじめで誠実というようなブリヂストンのイメージと親和性がある選手をできるだけサポートするようにしています」
SNSで悪い噂が瞬時に広まる時代である。ブランディングのためには、いくら強くても“マナーが悪いヤンチャ系”という選手は必要ない、むしろリスクになる。企業はそう考える。