このとき、その内容が真実であるか悪質な中傷であるかを見極められるかは担当者の手腕となる。さらに言えば、『子は親を映す鏡』というが、当然、逆もまた真なりで、親と話をすれば子供の普段の行いやその先にある将来性なども何となく見えてくるという。ジュニアゴルファーとの話し合いは、担当者にとって最も重要な判断材料なのだというわけだ。
『アマチュア資格規則』の改定により、企業からの金銭面や物品の供与の制限が撤廃され、アマチュアゴルファーを取り巻く環境が一変するかもしれない。今まではお金のかかるゴルフをすることを諦めていた才能ある子供が参入してくることもあるかもしれないが、その一方で強ければいいという実績主義が野放図に大手を振るうことも心配される。その意味でも、契約のときに最初に親子と触れ合うアマチュア担当者の責任は、大きいのかもしれない。(取材・文 / 古屋雅章)