金谷拓実が練習グリーンで必ず使っていた器具はこちら【写真】
串田氏はまず「パターで一番大事なことは?」と問いかける。すると、「ロングパットから3パットしない」、「ストレスなく寄せる」、「ピンチのときに決めきる」、「距離感」と中高生たちが口々に答えていく。全員の意見を聞き終わると、「みんな正解!」と串田氏は笑う。
すべては『3パットしないこと』に集約される。300ヤードのドライバーショットも50センチのパットも同じ1打。「プロの試合でもスコアを一番縮めるのはパターなんです。優勝争いしていて、バーディパットをがっついて、強く打ち過ぎちゃって、返しを外す3パットはすごくもったいない1ストロークになる。パット・イズ・マネー」と串田氏はやさしく語りかける。
そこで串田氏が勧めた練習は、ボール2個で10メートル以上の距離から寄せること。練習グリーンに来たらまず、ロングパットの距離感をつかむことから始める。同じラインからずっと打つのではなく、ポンポンと2球打ったら、別の10メートルから転がすのを10〜15分間繰り返すのだ。
「谷さん(谷原秀人)のキャディをやっていたとき、平均パットが3年連続1位だった(2012〜14年)。谷さんは絶対に3パットはしないっていう理論。ロングパットのタッチが合っていれば、ショートパットも入るんですよ」(串田氏)