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金谷拓実がマスターズ出場を決めた一打 「バーディを獲らないとトップ50に入れないと感じていた」

金谷拓実がマスターズ出場を決めた一打 「バーディを獲らないとトップ50に入れないと感じていた」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年1月11日 07時30分

金谷拓実21年最後のショットがマスターズを引き寄せた
金谷拓実21年最後のショットがマスターズを引き寄せた (撮影:上山敬太)
2021年を世界ランキング50位で終えた金谷拓実。これで『前年最終週の世界ゴルフランキング50位以内』の資格で今年4月に行われる「マスターズ」出場を決めた。

金谷拓実のドライバースイング【連続写真】

思い出されるのは、昨シーズン最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」最終日の最終18番ホール。実測214ヤードのパー3は、グリーンの傾斜が強く、ティショットを奥に外せばダブルボギーも覚悟しなければならない難ホールだ。金谷はここでバーディを奪って土壇場で単独3位に入り、翌週に発表された世界ランキングで初めて世界ランキングトップ50に入った。

18番のティイングエリアに立ったとき、「優勝を目指していたけど、それが厳しい状況になって、バーディを獲らないと、(世界ランキングで)トップ50に入れない」と金谷は感じていた。リーダーボードでは谷原秀人がトップを走り、宮里優作、池村寛世、堀川未来夢が金谷よりも上にいた。全員が崩れて優勝が転がり込む可能性は低い。

金谷が2本入れている5番アイアンのうち、“飛ぶ方”で放ったティショットは、グリーン右手前に切られたピンに対して奥に着弾し、傾斜で戻して1メートルにつける起死回生の一打となった。「狙うとかじゃなかったです。あんなに戻ってくるとか計算できないし(笑)。ただピンに向かってその距離を打つ。あと結果はお任せします、みたいな」と本人は笑いながら、このスーパーショットを振り返る。

18番のグリーン上で改めてリーダーボードを確認した金谷は、「このバーディパットを入れたらマスターズ。外したらトップ50に入れないと何となく感じた」と、優勝争いとは違う緊張感のなかにいた。そして見事にこれを決めきり、“直感”の通りマスターズへの切符をつかんだのだった。

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