連覇と逆転賞金王を狙う遼、2オーバー59位タイと苦しいスタート

＜三井住友VISA太平洋マスターズ　初日◇10日◇太平洋クラブ御殿場コース(7,246ヤード・パー72)＞

　静岡県にある太平洋クラブ御殿場コースを舞台に開幕した、国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」の初日。大会連覇と逆転賞金王を目指す石川遼は、1イーグル・3バーディ・5ボギー・1ダブルボギーと出入りの激しい内容となり、2オーバー59位タイと出遅れた。

石川遼の一打速報でこの日のプレーを振り返ろう！

　INスタートの石川は、13番でボギーが先行すると、直後の14番ではダブルボギー。15番でもボギーを叩き、一時は5オーバーまでスコアを落としてしまう。18番でチップインイーグルを奪い、流れを変えたかに思われたが、後半に入っても2番でボギーが先行。3番、4番と連続バーディ奪うも、結局スコアを1つ伸ばしただけに留まった。

　石川はホールアウト後「ゴルフ全体としては悪かったが、スコアは我慢できた」とコメント。INでスコアを落とした原因は「難しい方、難しい方にボールが飛んでいってしまった」と話す。優勝争いをしているときの思い切りのいいスイングをすることができず、合わせに行ってしまったスイング。「インパクト付近で体が伸び上がってしまう」という昔からの悪いクセも出だしたことで、ショットに安定感を欠いてしまった。

　明日は雨で難しいコンディションが予想される。「今日は大丈夫だったが、雨が降って寒くなると指先の感覚も失われる。その中でしっかりと体を動かしていきたい」と話す石川。この日はあまり前向きな言葉を口にしなかったが「みんなが苦しむ中でスコアを伸ばす人は1人や2人はいる。自分がそういう選手になりたい。ここから上を目指します」2つの大きな目標に向け大事な2日目に挑む。