そして、後半の山場は15〜18番の4ホールになる。15番はインコース唯一のパー5だが、予選ラウンドの2日間は615ヤードと長く、2オンが狙えないことから、ティショットでドライバーを握らない選手も多かった。決勝ラウンドに入ってティが1つ前に出され、580ヤードのパー5に。3日目はドライバーを持つ選手が増えた。15番パー5の2日目の平均スコアは5.245で7番目に難しかったが、3日目は4.781で3番目に易しいホールに変わり、イーグルを獲る選手も現れた。
「予選2日間の15番はチャンスではなかった。決勝2日間の15番は後半の数少ないチャンスホールになる。次の16番パー3もチャンスで、17、18番をどう耐えるか」。3日間のトータルの平均スコアでは、16番パー3は2.963と4番目に易しいホールで、17番パー4は4.511でもっとも難しいホール、18番パー4は4.290で5番目に難しいホールとなっている。
展開によっては17番パー4でスコアを落とさないことが、勝敗を分けるかもしれない。強い雨風のなかでのラウンドで日没サスペンデッドとなった2日目は、5.017と平均でボギー以上のスコアとなった。翌日に全組が第2ラウンドを終えたときには、4.992と少し数字を下げている。
「2日目の17番は風向きを間違えて右にOBする選手が多かった。真後ろからのフォローだと思って打っていたけど、けっこう左から風が吹いていたんです。でも右のOBが怖いからといって簡単に左に逃げられない。ティショットでラフに入れると、グリーン手前の池につかまるからレイアップも必要になる」
2日目の17番は強い雨風もあって、右OBにする選手や、グリーン手前の池に入れる選手が続出。127人中ボギーは38人、ダブルボギーは28人、トリプルボギーは7人、それ以上の選手が4人もいたことが難しさを物語っている。風が穏やかだった第3ラウンドは、4.172で難易度は4番目と落ち着いたが、やや右に曲がっていくコースレイアウトで、ティショットの落としどころが狭いため、最終日も選手たちを苦しめることは間違いないだろう。