優勝したのは23歳・内田篤人似のイケメン!
それが選手の使用済みネーム入りボールを1ダースごとに集めて、コースで販売し、その売り上げを医療従事者に寄付するというもの。使用済みボールは、最近は無観客開催でギャラリーなどにプレゼントもできず、海外選手によっては飛行機に乗る際にあまりにボールを持っているとオーバーチャージとなってしまうため、泣く泣く置いていくことになっていたこともあったという。また、なんとかファンの皆様にボールだけでも渡すことができないかという思いもあった。
そこで今回のチャリティが生まれた。ラウンド後のボールを回収、ランダムに12個(1ダース)を箱に詰めて、大会を開催したコースで販売、その収益を医療従事者に寄付するという流れだ。募った結果、50ダースも集まった。ボール以外にもウェッジやグローブを寄付する選手もおり、選手一丸となった取り組みでチャリティ品がそろった。
だが、ボールが集まっても売るところがなければチャリティが成り立たない。インターネット販売となればボールを格納するところがなく、システムなどの構築も難しい。各地を転戦する選手やキャディが持ち歩くのも大変だ。そこで白羽の矢が立ったのは開催コースだった。
その思いを伝えたところ、西那須野カントリー倶楽部の藤井信也支配人は快諾。「お話を伺った時に素晴らしいことだと思いました。今大会のトーナメントの成り立ちもそうでしたが、選手の思いが詰まっていました。力になれるのであればぜひ協力させてください、と伝えました」と、とんとん拍子で決まっていった。