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【勝者のギア】クラブ契約フリーの木下裕太、FWキープは得意でも「今でも芝から打つのは怖い」

【勝者のギア】クラブ契約フリーの木下裕太、FWキープは得意でも「今でも芝から打つのは怖い」

所属 ALBA Net編集部
長岡 幹朗 / Mikoro Nagaoka

配信日時:2018年10月29日 17時23分

「今でも芝から打つのは怖い」という木下
「今でも芝から打つのは怖い」という木下 (撮影:鈴木祥)
マイナビABCチャンピオンシップ 最終日◇28日◇ABCゴルフ倶楽部・兵庫県(7217ヤード・パー72)>

“弱気な男”が、プロ11年目で大輪の花を咲かせた。トップタイからスタートした木下裕太が、5バーディ・2ボギーの「69」をマーク。トータル15アンダーで並んだ川村昌弘とのプレーオフを1ホール目で制し、ツアー初優勝を挙げた。

【写真】木下裕太の男泣き!悲願の初優勝

プレーオフのイーグルパットを沈め、膝から崩れ落ち、男泣き。「夢の中にいるようでした。途中からスローモーションになりました。消えていくのが見えて、『これで終わった』と力が抜けました」。立っていられないほどのプレッシャーから開放された瞬間で、それほど、追う川村の重圧や気迫はすさまじかった。

クラブ契約フリーの木下。クラブを選ぶ際は「こだわる部分などは特にありません。打った感覚を一番重視します」と、フィーリングを優先。シャフトについて聞くも、本人は「分かりません(笑)」。フジクラのツアー担当によれば「昨年の『エボIV』投入時からこれまで変更することなく、振り心地の良さと飛距離が備わった点、ドローもフェードも打ちやすい操作性がお気に入りで、実はあまりクラブを替えないタイプです」とのこと。

「飛距離を少し落として、フェアウェイキープを重視している」という木下の言葉通り、今大会のフェアウェイキープ率は64.29%で全体1位タイ。「しびれる時はカットに打って低いスライスをかけて置きに行くとかなりの確率で成功する」と、身に付けた特殊な打ち方にも自信を持っている。

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