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石川遼はダボからの復活劇に「スタートホールで全てが決まるわけではない」

石川遼はダボからの復活劇に「スタートホールで全てが決まるわけではない」

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2018年8月23日 18時19分

RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 初日◇23日◇芥屋ゴルフ倶楽部(7,151ヤード・パー72)>

2016年に優勝した地で上々の立ち上がりを見せた。午前組でスタートした石川遼は、6バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「70」。2アンダー・32位タイで初日を終えた。

【写真】RIZAP KBCオーガスタ 初日の模様を写真でプレーバック

いきなり躓いた。出だしの10番で、2番アイアンで放った打球は大きく左に曲がりラフよりもさらに左の土のゾーンへ。そこからグリーン手前のラフに運んだが、3打目はグリーンをオーバー。さらにそこからのアプローチが約3.5mオーバーし、この返しを決められず。スタートホールでスコアを2つ落としてしまう。

だが、ここから魅せた。続く11番で奥6mを沈めると、12番では4mを沈めてガッツポーズ。連続バーディで一気にイーブンに戻すと、中盤苦しい場面もあったが、折り返しての5番からは3連続バーディ。アンダーに潜って最初の18ホールを終えた。

ダブルボギー発進にも落ち着いていた。「スタートホールで全てが決まるわけではない。バーディでスタートするよりは流れてきには難しいですが、すぐにバーディを2つ獲れた」と切り替えられたことが立て直しに奏功。「最終的に2アンダーで回れたのは自分の調子が悪くない証拠だと思う」と状態が悪くなかったことも焦らなかった理由の1つ。

特にこの日はドライバーショットが光った。「まだ悪かったときのクセというか、イメージの悪いクセを払拭できていない分、左が良くないなというホールでフェアウェイよりもちょっと右に入っていた」と100%とは言えないものの、「振っていて明らかなミスショットは無かったし、振っているときはインパクトでフェースが真っ直ぐ合ってくる気がしますね」。14番(377ヤード)では打ち下ろしとはいえ、花道付近までティショットで運ぶなど飛距離も十分に出ていた。開幕前日にキーポイントとして挙げた、独特のコーライグリーンへのアジャストも「タッチは最初から合わせられていた」と問題はなさそうだ。

一方で明日以降への課題として出たのは、ショートアイアンの距離感。この日は4つのパー5でバーディはわずかに1つ。それもチップインバーディと、レイアップしたところからチャンスにつけられず、“伸ばしどころ”で勢いをつけられなかった。

逆に言えば、まだまだスコアを伸ばせるということでもある。開幕前に「気持ちも盛り上がっているし、16年よりも今の方がより確信的なものは持てている気がする」と語っていた石川。きっちりと調整できれば、好位置での折り返しが見えてくる。(文・秋田義和)

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