韓国にあるウージョンヒルズCCを舞台に開催中のワンアジア「コロン・韓国オープン」3日目。巻き返しを誓い、22位タイから出た石川遼がムービングデーのこの日、ようやくアンダーをマークした。
石川は序盤の2番、3番で連続ボギーと苦しい滑り出しに。しかし、ここ2日間バーディを奪っている5番パー5で大きく切れるパットを決め息を吹き返す。7番パー3では約5メートルを沈めスコアを伸ばすと、8番パー5ではセカンドショットで直ドラを敢行。2オンはできなかったが、バーディを奪いスコアを1つ伸ばして折り返す。
後半は10番でバーディを先行させると、3年前は苦手にしていたアイランドグリーンの13番パー3では、手前のラフから15ヤードのアプローチをそのままカップに放り込みチップインバーディ。「ああいう形でバーディが出るとは思わなかった」と両手を上げて歓声に応えた。これで上位に肉薄するが、16番パー3ではティショットをバンカーに入れそこから寄らず入らずのボギーを叩いてしまう。結局この日は5バーディ・3ボギーの69でホールアウト。スコアを2つ伸ばしトータル3オーバー11位に浮上した。
順位は上げたが爆発的なスコアが出にくいウージョンヒルズCCでは、首位と6打差は逆転優勝を狙うには厳しい位置。それでも「グリーンのスピードがつかめてきた。今日は3日間で一番パッティングが良かったですね」といいプレーが出来るようにはなってきた。「調子はいいので、あとはコースでそれが出せるかですね。全てをぶつける気持ちでいきたい」。少しでも良いプレーを、少しでも上位でフィニッシュできるよう全身全霊で難コースにぶつかっていく。