【男性更年期チェックテスト】
合計点数
17~26点・・・正常
27~36点・・・軽度
37~49点・・・中程度
50点以上・・・重度
27点以上の人は、テストステロン分泌量が低下している可能性が高いため、受診を検討したい。
ストレスが強いと症状が出やすい
男性更年期障害の主な原因は、男性ホルモンのテストステロンの中でも活性的な「遊離テストステロン」が減ることで起きる。
「テストステロンは、脳の視床下部にある下垂体の調整のもと、主に精巣で産生されます。加齢により命令を出す下垂体、あるいは精巣の機能が衰えると、遊離テストステロンの分泌量が減少するのです」
発症する人と、一生無縁な人の差はどこにあるのだろうか。
「減少スピードが緩やかだと症状は出にくく、一気に減ると発症しやすい傾向があります。ストレスがかかるとテストステロンを消耗するため、強いストレスにさらされた人は30代で症状が出ることもあります」
テストステロンには、筋肉や骨の成長を促したり、内臓脂肪の増加を抑制したり、性欲を増強する役割がある。
「テストステロンの分泌量が減ると、筋肉量が落ちる一方で内臓脂肪も減るため、動脈硬化も進行しやすくなります。また脳がいくら命令を出しても精巣がそれに応えられず、脳が混乱する影響や、自律神経も乱れるため、眠れない、イライラする、やる気が出ないなど、メンタル面も不安定になります」
遊離テストステロンがガクリと減少すれば、細い手足にビール腹、セックスにもゴルフにも意欲が出ない、枯れて疲れたオヤジ一直線だ。また、男性更年期障害の予防や治療について、日本は後進国だという。
「欧米男性にとって、性機能の低下はゆゆしき問題。『これまでできたことができなくなるのは病気=治療する』という考えが一般的です。日本では『表立って声にするべきじゃない』『男なら少々つらくても我慢』という意識が根強く、本格的に治療が始まったのは2007年と比較的最近です」
