地元名士と松本市が立ち上げ半世紀あまりの老舗コースは北アルプスの絶景でも有名
松本市内の財界人や著名人が中心となり、市政の協力も得て1971年（昭和46年）に開場。「松カン」の愛称で長く親しまれてきた信州有数の老舗クラブだ。
メンバー重視の姿勢を貫き、今もプレー予約は基本的に本人からの電話のみ。メンバー同士の交流も活発でクラブ競技やサークル、コンペが盛んに行われている。
標高1,000メートルの高原に広がるコースの設計は、府中カントリークラブ（東京都）、総武カントリークラブ総武コース（千葉県）、高坂カントリークラブ米山コース（埼玉県）など数々の名コースを手がけた富沢誠造。
丘陵の自然のアンジュレーションを巧みに取り入れ、ドッグレッグ、打ち下ろし、池越えと1ホールごとに変化を持たせたレイアウトで距離もたっぷり。出だしの1番（バック602Y・レギュラー588Y・レディス482Y）、10番（バック596Y・レギュラー577Y・レディス475Y）のどちらも長いパー5からスタートする。
プレースタイルはキャディ付きまたはセルフの選択制で、全組乗用電磁誘導カート（5人乗り・マーシャルナビ搭載）を使用。キャディ付きプレーに限りフェアウェイ乗り入れも有料で可能だ（1人1,650円。満75歳以上のプレーヤーが同伴の組は乗り入れ無料）。
練習場は9打席・50ヤードと小ぶりだが、アプローチ・バンカー練習場を付帯している。
コースメンテナンスが行き届き、環境への配慮も他に先駆けて取り組んできた。芝かすや落ち葉を堆肥に変えるリサイクルを2008年から自社で行い、化成肥料の使用量を90％削減、農薬は50％の削減に成功。『長野県SDGs推進企業』に登録されている。
直近の会員数は正会員1,800名 週日会員（土曜不可）57名。長野県在住者が8割以上を占める。競技やイベントの参加率が高く、家族や夫婦での来場も多いという。
クラブ競技は月例杯（A・B・シニア&レディス）、理事長杯、開場記念杯、クラブ選手権、シニア選手権競技、グランドシニア選手権競技、女子競技すずらん杯、スクラッチ競技、市長杯、ラストコール杯を開催。
クラブが運営するサークルコンペも盛んで、現在は参加条件が60歳以上、70歳以上、女性初心者、男女ペア、ジュニアの5つが活動中。登録者100人を超えるサークルもあるそうだ。
また、長野カントリークラブ（長野県）、浜名湖カントリークラブ（静岡県）、愛岐カントリークラブ（岐阜県）の3クラブと提携して相互利用を行っており、メンバーは提携先クラブのメンバー料金でプレーが可能。同伴ゲストも同ゲスト料金が適用される。
名義書換料は年齢で変わり、30歳以上が440,000円、20歳代220,000円、10歳代110,000円。年会費は居住地別に県内個人正会員が28,600円、県外個人正会員が14,300円（金額はすべて税込）。入会費用のトータル概算は100万円前後で推移している。
メンバーの同伴プレーヤーにはビジター料金よりもお得なゲスト料金の設定がある（オンシーズン料金の場合2,720円～5,130円引き。1組3人まで）。
また、会員権を親族に譲渡したあともプレーを続けられる終身会員制度があり、競技への参加も引き続き可能だ。
メンバー重視の姿勢を守り続け、コースは景観・手ごたえ共に十分な本格派。年末から2月末までは冬期クローズに入るが、その間は提携コースをプレーできる。
また、県外在住者の年会費は県内の半額。書換料は年齢別の設定なので親子や孫子での入会も考えられる。
夏でも涼しくプレーできるゴルフ場の会員権は近年、注目度が増している。立地や予算が条件に見合う人は会員権業者に相談してみるといいだろう。
基本情報
松本カントリークラブ
http://www.matsumotocc.co.jp
長野県松本市内田2681
TEL：0263-58-4581
開場日：1971年10月10日
コース設計：富沢誠造
アクセス
・車
長野自動車道／塩尻ICから10km約20分
・電車
JR中央本線／松本駅からタクシー約25分、塩尻駅からタクシー約20分
ヤーデージ
18ホール パー72
バック 7,007Y
レギュラー 6,655Y
レディス 5830Y
コースレート72.6
会員権価格など詳しい最新情報
松本カントリー倶楽部
情報提供：明治ゴルフ
