肩甲骨まわりと下半身を連動させながら伸ばす
また、スイング中にバランスを崩さずに、力強く振り切るためには、股関節まわりの柔らかさが必要だ。股関節が硬いと、スムーズな動きができなくなり、スウェイの原因にもなる。
今回は、肩甲骨周りと下半身を連動させながら、同時に伸ばしていくストレッチだ。プレー前はもちろん、プレー後のクールダウンでも効果的に体をほぐすことができる。
1.片ヒザをつく
2.腕を後方に伸ばす
10〜15秒程度伸ばしたら、1.の姿勢に戻る。この動きを2〜3回繰り返す。左右を入れ替えて、同じように10〜15秒程度伸ばす。これを2〜3セット繰り返して行う。
<効果のある部位>
肩から胸の筋肉、肩甲骨周り、お尻、太モモの内側、股関節など
<注意点>
・ひざが鋭角に曲がってしまわないようにする。体重を前のカカトにかけすぎると、ヒザが曲ってしまう。床についたヒザに体重を乗せる。
・後方に伸ばす腕が下がらないようにする。斜め上、後方に伸ばすことで胸から肩の筋肉をしっかり伸ばすことができる。遠くへ伸びていくようなイメージで行う。
コーチからのひとこと/
ストレッチでスイングは変わる
スイング時の捻転は、肩の回転、腰の回転とともに背中がぐっと伸びる運動ですが、それには筋肉の柔軟性が不可欠です。全身の筋肉をしっかり伸ばしておくと、肩や背中、腰、お腹まわりの動きがスムーズになります。その結果、ダイナミックなカラダの動きが可能になり、スイング全体が安定します。当然、飛距離も伸びてくるでしょう。スタート前に十全にストレッチを行い、筋肉を柔らかく使えるように準備しておくことが必要です。
1987年生まれ。埼玉県出身。株式会社フュービック所属。フィジカルフィットネスディビジョンの育成トレーナー。トップアスリートのカラダづくりをサポートするストレッチのスペシャリスト。全国120店舗のDr.ストレッチのトレーナー1000人以上の育成にあたる。
協力/Dr.ストレッチ