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桜ゴルフマーケット情報 第一回 [2022年11月23日]

日々大きく変動するゴルフ会員権相場。「いつ購入するのが得策なのか? どのコースを買うのが良いのか?」などゴルファーが知りたい旬な情報を、昭和45年創業・日本のゴルフ会員権業界のパイオニア「桜ゴルフ」社長の佐川八重子が毎週紹介します。

配信日時:2022年11月23日 05時00分

新型コロナに見舞われた3年、ゴルフ界は活況を呈した

● 会員権相場は一貫して買い先行の活発な市場が展開
● コロナ禍の中3年連続で相場は上昇、約15%の値上がりを見た
● 20年は中堅〜お手頃価格帯から動き出し、21年は全価格帯に動きが広がり、22年は法人需要の回復で1000万円以上の名門・高額価格帯が大きく上昇した
● コロナ禍の自粛期間は、リタイア後の長い人生をいかに健康で心豊かに過ごす かを考える良い機会だった
● 予算を100〜200万円上積みして良いものを買う風潮が定着し、中堅コースが 見直された
● ワーケーションの浸透でリゾートコースも注目された
● コロナ禍の値上がり基調は8月頃に鈍化、秋以降の相場は踊り場に
● 政府による旅行支援などにより資金が分散、ゴルフ人気に落ち着きも

ここ3年で関東圏の会員権相場は15%上昇

新型コロナウイルス感染拡大以降の関東圏・ゴルフ会員権平均相場(以後、平均相場)を見ますと、2020年の後半から現在に至るまで、一貫して買いが先行する活発な市場が展開し、平均相場は約15%の値上がりを見せています。

20年5月には緊急事態宣言が発出され、世界経済の停滞などを背景に会員権マーケットも一時停止状態に陥りました。会員権相場も大きな影響を受け、20年の前半は値下がりを続けましたが、緊急事態宣言の解除後は一変。ゴルフ熱や会員志向の高まりから個人の買いが殺到し、中堅〜お手頃価格帯が堅調な推移を見せました。火がついたゴルフ人気は更に勢いを増しながら、21年はあらゆる価格帯の相場上昇に広がりを見せました。

コロナ禍による巣ごもり期間は、リタイア後の長い人生をいかに健康で豊かに過ごすかを考える良い機会だったのではないでしょうか。これまでより長期のスパンでリタイア後のゴルフプランを視野に入れて、良いものには予算を100〜200万円上積みして中堅コースの会員権を購入する動きが目立ちました。
ここ3年での値上がり額がトップになった、戸塚カントリー倶楽部

ここ3年での値上がり額がトップになった、戸塚カントリー倶楽部

また、リゾートコースへ高い注目が集まった事も、大きな特徴の一つです。利便性の高い郊外や地方都市へ移転してリモートワークをする傍ら、余暇を楽しむワーケーションが定着した事が要因でしょう。一方、これまで控えめだった法人需要が2022年4月以降に急増し、高額・名門を多く含む1000万円以上の価格帯が大幅に相場上昇しています。

直近の会員権市場:相場は踊り場に。ゴルフ人気がこの先、少し落ち着きを見せるか

コロナ禍の中、堅調な買い需要と相場推移に恵まれた会員権市場は、今年の第3四半期(7〜9月)に入り大きな変化が生じました。平均相場は大きく続伸した7月から一転、8月に減速したのに次いで9月は▲0.7%と今年初のマイナスとなりました。

これまでの相場上昇を支えてきた法人需要の一巡と、高額・中堅で値上がり過ぎた人気過熱銘柄の処分・調整が響きました。一方、リタイア層や若年層など個人のお手頃コース需要は健在で買いが先行する流れは保っていますが、相場は踊り場に差し掛かったと言えそうです。政府による旅行支援など「go to トラベル」「go to イート」により余暇資金が分散化し、高まったゴルフ人気がこの先、少し落ち着きを見せるかもしれません。

11月は新年度の年会費(1〜12月のコース)の請求が始まる時期であり、特に年会費を値上げするコースの処分が増えています。買い手にとっては売りものが充実しコース選別の良い機会といえるでしょう。また、多かった売りが一服し、来年のシーズンを見越した先行買いが出始め、需給が改善してくる年末以降は再び相場が上昇するものと思われます。相場トレンドや売り物が市場に出回るという面では、相場反転前の11月〜12月初旬は会員権購入の好機といえましょう。(データは桜ゴルフ総研調べ)


株式会社 桜ゴルフ
https://www.sakuragolf.co.jp/

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