だが「PING APPAREL」の考える “PLAY YOUR BEST!” とは、これだけではない。PLAYという言葉が意味するのは、シリアスに競技するだけでなく、肩ひじ張らずに楽しむことも含まれる。つまりゴルフを通して、思いきり遊ぶといったニュアンスも込められているのだ。そうしたスピリッツが色濃く反映されている “ネイティブ ライン” こそ、「PING APPAREL」が見せてくれた新たなポテンシャルだ。展示会の中で行われた、40コーディネートが登場するファッションショー(下の画像)を見ると、その目指すところが見えてくる。
“ネイティブ ライン” が目指す、ゴルフを通して、思いきり遊ぶというスタンスは、ゴルフへの入口を広げることからはじまる。とはいえ そのために “なんでもアリ” になってしまったら、長い間培われてきた、ゴルフのあるべきカルチャーまで失われてしまうことを「PING APPAREL」は知っている。
そんな「PING APPAREL」のゴルフウエアを、異なるスポーツを “本業” とするアスリートたちが着たらどうなる? もちろんコースに立てば、まさにゴルファーらしいルックスになるのだが、同時に、どこかに彼らの“本業” とするスポーツのイメージもオーバーラップしてくる。ゴルファー感の強いアイテムであるカラーパンツを履いて、ショーに登場したプロダンサーがステップを踏む姿に、まったく違和感を覚えないのはそのためだ。
“ネイティブ ライン” とはゴルフへの入口を広げ、それによって自分らしいゴルフの楽しみを見つけ出し、さらにはゴルフを超えて新しいfunを見つけ出すためのウエア。アイテムには、PINGが本社を構えるアリゾナをイメージしたサボテンなどをモチーフにしたデザインや、ブランドのマスコットキャラクターである “Mr.PING” をフィーチャーしたポップなアイテムなどが用意され、PINGらしさを随所にアピールしている。またマリンを強く意識した水陸両用素材を使ったハーフパンツは、コースでも、ビーチでも “PLAY YOUR BEST!” を実感させてくれそうだ。
会場で「PING APPAREL」の新たな世界感に触れたあとで聞いた、マーケティング責任者である梅宮研二さんの話が印象に残る。
「これまで通りのやり方で、まずは機能素材に襟が付いた服を作り、それがコースでもタウンでも着られるというモノ作りでは、今のゴルフのムーブメントには追いつけません。もしもサーファーであれば、サーファーならではの感性にも寄り添い、サーファーらしいカッコよさも見つけられるゴルフウエアを提案したいのです」
今回の展示会、ファッションショーを見て感じたのは、ずっと引き継がれてきたゴルフの風景が消えることはないが、一方で、その景色は少しずつ、確実にリニューアルされていくのだろう、という予感だ。店頭でこれらのウエアに出会える日が待ち遠しい。