三点支持でしっかり立ち、土踏まずのアーチを適正に
そう話してくれたのは、季美の森整形外科リハビリテーション科主任である大堀航輔さん。プロテスト前から吉田優利をサポートし、現在はツアーにも帯同中。シューフィッターの資格も持ち、足の機能回復やパフォーマンス向上を含めたトータルコンディショニングでさまざまな競技のアスリートを支えている。
さらにスイングの土台である足裏の機能の重要性を、大堀さんに解説してもらった。
「ゴルフで必要な足の機能への関わりが大きいのが、土踏まずのアーチです。スイング中の足は、衝撃を緩衝できる柔軟性と強く地面を押せる剛性、このふたつを適宜使いこなせることが大事です」。
「ところが足のアーチは、人によって高さにバラつきがあり、アーチが低ければ剛性に欠け、アーチが高ければ柔軟性を欠きがちです。アーチの高さが適正な状態に整えば、足裏の接地力や地面を押すことで得られる床反力のパワーアップにつながっていきます」。
「運動習慣のない人は、アーチが低く落ち気味です。アーチを強めるトレーニングを習慣化していきましょう。目指すのは、どんな路面にもピッタリ吸いつくスポーツカーのサスペンションのようなアン ソンジュのベタ足です」。
土台となる足裏を作るためのトレーニング
甲の中まで折り曲げ、アーチを深くして段差の角をつかむ
イスに座って足指でタオルをつかみ持ち上げてアーチを強化
構成・文/田中 彰 写真/高橋淳司 撮影協力/季美の森整形外科
ALBA 819号より加筆転載