ゴルフが18ホールになった理由「18ホールでウイスキーがなくなったから」は都市線伝説だった
きっかけは、18世紀半ば。もともとゴルフコースは空き地があるから造ろうという発想だから、4ホールもあれば12ホールもあり、それぞれ独自のルールが決められていた。
実際、セント・アンドリュースは当12ホールで、不便さやクラブハウスを考慮し22ホールに。さらに改良して18ホールに落ち着いた。よく、18ホールはフラスコに入れたウイスキーをちょうど飲み終えたから、などというが都市伝説にすぎない。
そもそもクラブというのは、都会の学生が作った同好の集まり。ゴルフに限らずポロや乗馬、テニスなど様々なクラブがあった。そのクラブが都会ではできないレジャーを郊外に求めたからカントリークラブ、というわけだ。そのクラブの一つがセント・アンドリュースをホームコースとしていた現在のR&A。当時クラブ同士が一緒にプレーしようとなった時、ルールを統一する必要に迫られ、1754年、R&Aの前身である「ソサエティ・オブ・セント・アンドリュース・ゴルファーズ」が中心となり「セント・アンドリュースの13か条」が制定された。(三田村)
解説者プロフィール
「週刊アサヒゴルフ」副編集長を経てスポーツ編集プロダクション(株)S&Aプランニングを設立。翻訳書「タイガー・ウッズ伝説の序章」のほか著書多数
■松尾俊介 氏(まつお・しゅんすけ ゴルフジャーナリスト)
ゴルフ用品販売業務に携わり、以後、ゴルフ工房の主宰やメーカー広報などを経てフリーに。著書「GOLFクラブがわかれば上手くなる!」(スキージャーナル社)など