その全英オープンゴルフ選手権の正式名称は"The Open Championship"。そのため地元の人は「ジ・オープン」と呼ぶ。第1回大会開催当時は他の大会が存在しなかったためで、ゴルフという言葉さえも入ってない。すべての競技の中でもジ・オープンだったのだ。
そんなジ・オープンが来週から始まる。日本人選手も参加する歴史ある大会を応援しよう。
ジ・オープンはリンクス(海沿い)のコースでの開催がほとんどだが、数コースで開催している。現在では以下の8コースで持ち回り、今年開催の北アイルランド、ロイヤルポートラッシュは68年ぶりに開催コースとして復帰した。
全英オープン開催コース
カーヌスティー・ゴルフリンクス(チャンピオンシップコース)
ロイヤル・トゥルーン・ゴルフクラブ(オールドコース)
ロイヤル・バークデール・ゴルフクラブ
ロイヤル・リザム&セント・アンズ・ゴルフクラブ
ロイヤル・リヴァプール・ゴルフクラブ
ロイヤル・セントジョージズ・ゴルフクラブ 2020年開催予定
ロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフクラブ(ダンルースコース)2019年開催
緯度の高いスコットランドでは一年中気温が低く、天候も不安定、その上リンクス特有の風が吹く。ゴルファーたちは寒さを凌ぐため、ウイスキー片手にゴルフを楽しんだという。スキットルというウイスキー携帯用器を持ち込んでのゴルフで、ウイスキーが18ホール目を終えたときに無くなったため、それで18ホールになったとも言われている。
ウイスキーも300年ほど前にアイルランドからスコットランドに伝わり今の形になったと言われている。おもしろいのはアイルランド時代のウイスキーは大麦やライム麦から作るのだが、無色透明で日本の焼酎のようであったらしい。それをオーク樽に入れて貯蔵を始めることになったのがスコットランドなのだ。
当時のスコットランドでは酒に高い税金が掛けられなかなか飲めなかった。それを密造しオーク樽に入れて隠し持っているうちに樽の成分が浸み出して無色透明から琥珀色になっていったそうだ。いずれにせよ、スコットランドで生まれ育ったゴルフとウイスキーには切っても切れない縁があるようだ。
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