ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

ブレないスイング「軸」は根を張るイメージで作る! “足裏感覚”の覚醒がゴルフ上達の近道

スイングは「軸」があって成り立つ。軸を保てるかどうかは、ショットの成否を大きく左右する。カギは“足裏”。足裏の感覚を研ぎ澄まして地面をしっかりつかみ、ブレない軸で飛ばしていこう!

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2026年2月24日 20時30分

スイングの軸を保つためのカギは足裏にある
スイングの軸を保つためのカギは足裏にある (撮影:GettyImages)

目指すのは足裏センサーによる無意識のバランス制御

ブレないスイング軸を作るためには、体のどこを鍛えればいいのだろうか? 「軸作りに大事なのは平衡感覚です。人間の平衡感覚は、目、三半規管、足裏という3つのセンサーが拾った情報を、脳がまとめて処理する仕組みになっています」と話すのは、体の操り方で競技力を底上げする「上達屋」代表の手塚一志さん。

ここで一つ、問題がある。目をつむって片足立ちをすればたちまちフラつくように、私たちは平衡の維持を目に頼りがちという点だ。

「目からの情報を脳で処理して筋肉に指令が届くまで0.2〜0.5秒かかります。スイング中にバランスの崩れを目が見つけ、脳から『立て直せ』の指令が筋肉に届くころ、インパクトは終了しているのです」

ではどうすればいいのか。

「頭で考えなくても、体が勝手に修正する状態を作ることです。そのカギは足裏。現代人は足裏の感覚が非常に鈍い。ここを目覚めさせて、足裏で地面をつかむ感覚が戻ると、余計な力みが抜け、丹田のど真ん中に軸がスッと通るようになります。すると脳の処理を待つ前に、体が勝手にバランスを整えてくれるのです」

足裏が研ぎ澄まされれば軸が安定し、球がそろう。足裏センサーを生かした軸作りで、スイングを磨いていこう。

3つのドリルで足裏センサーが覚醒! スイング軸を強化しよう

手塚さんによれば、足裏のセンサーを磨いてスイング軸を強化するには、「根張り」「かませ」「ネジり」の3つのドリルが有効だそう。

「『 根張り』は足裏から頭頂まで一本の芯を通して、真っすぐ立つためのドリル。『 かませ』は動き出す直前、体が最も効率良く力を発揮できる関節角度を体に覚え込ませるのが狙いです。3つ目の『ネジり』は、フニャフニャのティッシュもこよりにすると芯が通るように、人の体もネジることで一本の芯が立つという考えです」

3つのドリルは通して行っても約3分ほど。ブレない軸、股関節がガチッとハマる感覚、力まず振るコツなど、得るものは多い。ポイントは、ドリルを裸足で行い、常に足裏全体で床をつかむ意識を持つことだ。

DRILL1 地面反力を使って真っすぐ立つ『根張り』

私たちは常に自重と同じだけの地面反力を受けている。「根張り」はその力を味方にし、足裏から軸を通して体を安定させるのが狙い。自分が大きな木の幹になったつもりで、見えない大部分が地中深く広がっている意識を定着させよう。これが叶うと、エネルギーが一点に集まり、小さな出力で大きな成果を生めるようになる。コンパクトに動いてもスピードが上がり、動きの再現性も高まる。

足裏から地中に根が10メートル広がり、体の芯を通る軸が頭頂から天に向かって10メートル伸びているイメージ。自分を大きな木の一部だと考えよう(イラスト/庄司猛)

足裏から地中に根が10メートル広がり、体の芯を通る軸が頭頂から天に向かって10メートル伸びているイメージ。自分を大きな木の一部だと考えよう(イラスト/庄司猛)

【やり方】
左右の足を腰幅程度に広げて立つ。鼻から息を吸っていったん止めたら、口から細く長く吐いていく。このとき、足の裏からも息を吐いていて地中に向かって根を伸ばしているイメージを強く持つこと。ひと呼吸15〜20秒を目安に3セット行う。

DRILL2 片足立ちが関節の正しい角度を教えてくれる『かませ』

「根張り」のイメージを保ったまま、アドレス姿勢から静かに動き出し、片足立ちをキープするのが「かませ」。メリットは2つ。一つは、たとえ体を動かしても、軸を保ったまま動けるようになること。もう一つは、股関節、ヒザ、足首がカチッとかみ、スイングに最適な準備角度が体に刻まれること。この体勢で始動できればスエーを予防でき、「股関節に乗るスイング」が自然と生まれる。

アドレスの姿勢で30cmテークバックしながら左足を浮かせ、右足1本で立ち10秒キープ。次にフォロースルーを30cm出して左足で片足立ちのまま10秒キープ。これを3セット(イラスト/庄司猛)

アドレスの姿勢で30cmテークバックしながら左足を浮かせ、右足1本で立ち10秒キープ。次にフォロースルーを30cm出して左足で片足立ちのまま10秒キープ。これを3セット(イラスト/庄司猛)

【やり方】
「根張り」で作った軸を意識してアドレスの姿勢になる。そこから30cmテークバックしながら左足を浮かせ、右足1本で立ち10秒キープ。続いてフォロースルーを30cm出して左足で片足立ちのまま10秒キープ。これを3セット行う。

体は無意識に、股関節、ヒザ、足首を筋肉に負担の少ないベストな角度へ収束させる。この黄金角度は競技を問わず共通で、「力を込める瞬間」に同じ角度になる(イラスト/庄司猛)

体は無意識に、股関節、ヒザ、足首を筋肉に負担の少ないベストな角度へ収束させる。この黄金角度は競技を問わず共通で、「力を込める瞬間」に同じ角度になる(イラスト/庄司猛)

◇大事なのはこの角度!
軸を保ったまま片足立ちを続けるのは難しい。このドリルを行っていると体は無意識に、股関節、ヒザ、足首を、筋肉に負担の少ないベストな角度へ収束させる。これ以上角度が深ければ太モモの前面にある大腿四頭筋を必要以上に使うし、逆に浅いと棒立ちになり軸が崩れる。この黄金角度は競技を問わず共通で、野球の投手や打者、ハンマー投げの選手なども「力を込める瞬間」に同じ角度になる。

DRILL3 慣性で振られることにより軸を強化『ネジり』

「ネジり」では、体を左右に大きく連続回旋する。意識するのは、「根張り」で作った軸をキープし、重心を体のど真ん中「丹田」にどっしり置いておくこと。腕を振るのではなく、慣性に任せて振られることで、軸が強化され回転の再現性が高まっていく。振っていると背中が丸まってくるはずだが、それでOK。正しいとされてきた「背中をピンと伸ばしたアドレス」のままでは、ヘッドスピードが上がったとき、遠心力とのつり合いが取れなくなる。

アドレスの姿勢から体を回し、腕を振る。左右の肩を入れ替え、正面からも背中が見えるように振りを大きくする。ヒザが割れると、股関節の角度も崩れ、骨盤が開いて重心が横に流れるので注意。これを30秒(イラスト/庄司猛)

アドレスの姿勢から体を回し、腕を振る。左右の肩を入れ替え、正面からも背中が見えるように振りを大きくする。ヒザが割れると、股関節の角度も崩れ、骨盤が開いて重心が横に流れるので注意。これを30秒(イラスト/庄司猛)

【やり方】
アドレスの姿勢から体を回し、腕を左右交互に振っていく。左右の肩を入れ替え、正面からも背中が見えるように、徐々に振りを大きくしていこう。ポイントはヒザをほど良く絞り、両足と頭頂でできる三角形の内側に軸を収め続けること。これを30秒続けよう。

体が力みやすくなるため、無理に背中を伸ばして振るのはNG。気持ちよく振れるとき、背中は丸まっている(イラスト/庄司猛)

体が力みやすくなるため、無理に背中を伸ばして振るのはNG。気持ちよく振れるとき、背中は丸まっている(イラスト/庄司猛)

◇背中は丸まるのが正解!
気持ちよく腕が振られるとき、背中は丸まっている。無理に背中を伸ばして振ろうとすると、体が力みやすい。ヘッドを走らせて遠心力が作用するときは、背中が自然に丸まってOK。

◾️手塚一志さん
てづか・かずし/パフォーマンス・コーディネーター(アスリート技能調整技師)。スポーツ上達工房「上達屋」代表。「ジャイロボール」「シンクロ打法」など、スポーツ技能の熟達法を発見・提唱。発信するメソッドは野球をはじめラグビーやゴルフなど幅広い競技で採用されている。

読まれています

関連サイト