山内日菜子 フォトギャラリー
21歳になったばかりの若手だが、実際に取材をしてみると、しっかりした受け答えが印象的だ。明るく素朴な口調で、少し真面目そうにも見える。若い選手中心で、まだコメント慣れしていない選手も少なくないステップ・アップ・ツアーの中で、山内は人当たりが良さそうな外見のなかに、プロらしい利発さと芯の強さを感じる選手だ。
得意なのはアプローチで、複数の番手を使い分けながら、コロがしをベースに寄せを考えるという。このあたりもなんとなく真面目な印象を受ける。コロがしだと、確率が高く、大きなミスになりにくい。難しいリスクのあるプレーを選択して、パーもあれば、失敗してダブルボギーもあるというギャンブル的な要素が入るのを山内は好まないのではないだろうか。理想の選手はイ・ボミで、正確で堅実なプレーがいつか出来ればと山内は言う。コースマネージメントに長けた最強女王のプレーは学ぶことが多いだろう。
ドライバーの飛距離は平均230ヤードと、飛距離を売りにするタイプではない。現在の女子ツアーは飛ばし屋が数多く表れ、ステップ・アップ・ツアーであっても250ヤード以上飛ばす選手が何人も存在する。そんな中、飛距離がそれほど出ない選手は、必然的にセカンドショットでユーティリティなどの長い番手を持つことが増え、ショートアイアンで狙える選手と比較して、パーオン率も悪くなる。
しかし、山内の持ち味はそこからの頑張り。