<マスターズ 事前情報◇6日◇オーガスタ・ナショナルGC(ジョージア州)◇7565ヤード・パー72>
昨年「日本オープン」優勝の資格で、海外メジャー今季初戦「マスターズ」に初出場する片岡尚之。この日は2021年大会覇者・松山英樹と9ホールの練習ラウンドを行った。
同じダンロップ契約選手でもある松山と、初めての初ラウンド。「あまり聞いて邪魔するのも違うと思ったので、『こういうとこからこうやって練習するんだ』『こういう部分に時間を使うんだ』というのを、間近で見て学びました」。米11勝を誇る世界トッププレーヤーから多くを吸収した。
技術面では「アイアンの(インパクトの)入り方や球の質が違うと感じました」と、ショット精度の高さに刺激を受けた。グリーン上では会話を交わしながら同じカップを狙う場面もあり、充実した時間を過ごした。
特に警戒するのはグリーンだ。練習ラウンドでは例年のピンポジションのデータを活用するが、「傾斜が強いし、外した場合まで考えると正直、時間が足りない。気を付けるポイントが多すぎて本当に難しい」と、ショット精度に加えて緻密なマネジメントの重要性を話した。
米国には早めに入り、調整を進めてきた。「10日ほど前からロサンゼルスに滞在し、知人の家に泊めてもらいながら、トレーニングやゴルフ場に連れて行ってもらいました」。周囲のサポートも受け、順調に準備を進めている。時差ボケは初日こそあったが、2日目以降はだいぶ解消。「朝はトレーニングなどで強制的に起きるようにした」と、米国の環境に慣れるために生活リズムを整えて克服した。
クラブセッティングの最終確認もぬかりない。ウェッジのバウンスを従来の10度から8度へと調整。「開いて打つ場面もある」と、硬い芝でもヘッドが弾かれにくい仕様に変更した。練習ラウンドでもグリーン周りを入念に確認している。
初めて挑む世界最高峰の舞台は、開幕まであと3日。「まずは決勝ラウンドへ進めるように頑張って、そして残り2日間でどれだけ上位いけるか。まずは予選通過できるように頑張りたいです」と意気込む。28歳の新たな挑戦が、まもなく幕を開ける。(文・高木彩音)
