そして優勝したミケルソンも通算43勝目を挙げた強者とはいえ、「ここ数年は自信を失いかけたこともあった」と振り返った。だが、ミケルソンも「まだ自分はやれる」と信じ続け、練習やトレーニングを積んできた。若いころは「ただただ攻めていた」が、年齢を重ねるにつれ、「攻めも守りもできるようになった」。それが近年の彼の強みだ。
歩み方は人それぞれだが、どんな歩みにせよ、信じて歩き続ければ、きっと願いは叶い、夢は叶う。優勝したミケルソンも、世界を沸かせたシャルマも、そんなメッセージをメキシコと世界の人々に送ってくれたのではないだろうか。
文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)