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19歳の時に鳴り物入りでプロデビューして以来、18年目、メジャー出場74試合目にして今年4月の「マスターズ」を制覇し、37歳にしてメジャー初優勝を遂げたガルシアは、7月には結婚式を挙げ、欧州ツアー2勝を含むシーズン3勝をマーク。そして年の瀬に欧州ゴルフ界の「ゴルファーの中のゴルファー」に選ばれた。
幸福感を噛み締めながら新しい年を迎えようとしているガルシアに、みんなが笑顔で拍手を贈るのは、彼が歩んできた波乱万丈の半生と彼が噛み締めてきた苦渋や努力をみんなも知っているからだ。
かつて天才少年と持て囃されて思い上がり、エチケットもマナーも最悪のゴルファーと化したガルシアは、孤立してスランプへ。しかし、心を入れ替え、ナイスガイに変身し、ようやく達成したメジャー優勝は、どんな人生にも再起のチャンスがあることの証となり、人々に勇気と希望をもたらしてくれた。
大混戦を抜け出し、「全米オープン」を制したブルックス・ケプカ(米国)はプロ5年目でメジャー初優勝。ガルシアに比べれば、格段に近く早い道を辿ったように思えるかもしれないが、彼は彼なりに苦しい道を歩んできた。