<ワールドワイド・テクノロジー選手権 2日目◇3日◇エル・カルドナル at ディアマンテ(メキシコ)◇7452ヤード・パー72>
米ツアーメキシコ戦の2日目、平田憲聖と小平智はトータル4アンダーで最終18番パー5をプレー中に日没サスペンデッドに。カットラインはトータル5アンダーで、ともにバーディが獲れなければ予選落ちという状況で、3日目を迎えた。
小平は3打目のバンカーショットがグリーンに止まらず下に落ちてきてしまい。カップインを狙った第4打もショートしてダブルボギー。平田は3打目のバンカー越えのアプローチを4メートルにつけるも、これを外して1打足りず。石川遼はトータル3アンダーで2日間を終えていたため、日本勢3人は予選ラウンドで姿を消すこととなった。
「もうバーディを獲るしかなかった」。2日目は暗くなっていたため、あえてホールアウトせず翌日にかけた平田。第1ラウンドを6アンダー・12位タイの好位置につけていただけに悔しさは大きい。第2ラウンドの前半を終えた段階ではトータル7アンダーで予選通過圏内にいたが、後半に入って12番、13番、15番のボギーで立て続けに落としてしまった。
「やっぱり後半、12番でボギーを打ってからリズムも全部悪くなって、本当にもったいないミスも、ジャッジミスもあった。あと1打と考えると、もっとこうしたらというのはあります。本当にもったいなかった」
それでも、今年初めて出場した海外メジャー「全英オープン」では、予選ラウンドで「75」「81」のトータル14オーバーを叩き、カットラインに11打届かなかったことを考えると、自身のレベルアップも実感している。「環境は全然違ったけど、全英オープンでは予選通過とか、そういうレベルでプレーできなかった。予選を意識しながらプレーできたのは、スコア的にみて成長を感じるところはあった」。
そのうえで、世界との差を感じたところはショットの精度とパッティングだ。「このコースはピンポイントなセカンドショットがバーディを獲るために必要。そういうところで簡単にボギーを打ってしまうのが課題で、パッティングもこっちの選手はかなりしぶといッパットも入れてくる。そういう部分がまだまだ」と、次の成長につながる課題も見えた。
平田はこれで帰国し、次週は日本で「三井住友ビザ太平洋マスターズ」に出場する。今年は日本ツアーで初優勝を含む2勝を挙げて、米ツアーには全英オープン、「ZOZOチャンピオンシップ」、今大会と3試合に出場。日本開催のZOZOでは6位タイに入った。将来は米ツアー参戦も視野に入れる。「チャンスがあれば挑戦したい。でも今は日本ツアーで頑張りたい」。成長著しい22歳は、日本での残り4試合を全力で走りきる。
