まさかのドタキャン…、ウッズの復帰は果たしていつになる?
おまけにカリフォルニア州ナパのシルバラードCCは悪天候に見舞われてサスペンデッドを繰り返す不規則進行になったが、その雨を誰よりも味方に付けたブレンダン・スティールが最終日に一気に7つスコアを伸ばし、4打差から大逆転優勝。素晴らしいプレーで試合を締め括り、波乱つづきだったウッズの不在の大会を最後には素敵な開幕戦にしてくれた。
スティールと言えば、昨年のこの大会でも首位で最終日を迎えた33歳の米国人選手。1年前の今大会で、スティールが苦労しながらゴルフの練習をしたというジュニア時代の話を初めて聞き、その忍耐と努力にそれはそれは驚かされた。
スティールが住んでいたカリフォルニアの山の中にはゴルフ場も練習場もまったくなく、それでもゴルフをしたいと言ったスティールのために、父親は庭にネットを張ったり、穴を掘って買ってきた砂を入れたり、池を作ったり。そんな手作り練習場でスティールはゴルフの腕をコツコツ自力で磨いたそうだ。
隣町、と言っても、母親が朝晩、車で片道小1時間の送迎をしてくれて、やっと通えるようになった“遠く離れた隣町”のハイスクールのゴルフ部に入り、そこで初めて人並みの練習ができるようになったスティールは、文字通り、水を得た魚のように本物の練習場とコースで球を打ち、プロへの道を進んでいった。