「アグレッシブに攻めて、でもミスをしないように、それだけを考えてプレーした。雨によるソフトなコンディションが僕を助けてくれた」と、雨上がりのコース上で晴れやかな笑顔を見せた。
ところで、スティールのようにハングリー精神や貧しくハングリーな状況がモチベーションになったというのはグッドストーリーだが、選手たちの戦いの場である米ツアーが貧しくハングリーになってしまっては困る。
というのも、始まったばかりの新シーズンは、その運営においても新時代を迎えようとしている。1994年から米ツアーを率いてきたティム・フィンチェム会長はすでに69歳。その任期は昨季で終わり、新シーズンからは46歳のジェイ・モナハンが新会長を務める。
フィンチェム会長がリーダーを務めたこの20年超の歳月は、1996年に米ツアーにデビューしたタイガー・ウッズとともに歩んできた時代でもあった。
賞金がみるみる高額化していったのも、テレビの放映権料が引き上げられ、それが米ツアーの大きな収入源となって潤っていったのも、すべてはフィンチェムとウッズの二人三脚がもたらした成果だった。社会貢献、社会還元に尽力し、チャリティ活動も積極的に行って、2014年には寄付総額が2ビリオンを超えた。