タイガー・ウッズのビッグスマイル!新シーズンはいくつみられるか
振り返れば、米ツアーはタイガー・ウッズがデビューした1996年以降、毎年のように「タイガー・ウッズの年」を繰り返してきた。ウッズが勝利から遠ざかって以降は、ウッズに代わる誰かが目立った活躍をしてきた。たとえば一昨年は、マスターズと全米オープンを制したジョーダン・スピースがシーズン前半で、全米プロ制覇後にスターダムを昇りつめたジェイソン・デイがシーズン後半で、それぞれ話題と注目を独占する形になった。
だが、昨季は特定の1人や2人ではなく、たくさんの選手に光が当たった1年だった。マスターズを制したのはダニー・ウィレット、全米オープンはダスティン・ジョンソン、全英オープンはヘンリック・ステンソン、そして全米プロはジミー・ウォーカー。メジャー4大会のチャンピオンはすべてメジャー初優勝者となった。リオ五輪ではジャスティン・ローズが金メダルを獲得。プレーオフシリーズ最終戦を制して総合優勝に輝いたのはローリー・マキロイ。そして、シーズン終了時に世界ランキング1位の座を死守していたのはジェイソン・デイだった。
ビッグタイトルすべてが異なる選手の手に渡ったことは、それだけ選手間の差が縮まってきた証だ。メジャーでは勝てずとも、年間2勝を挙げたラッセル・ノックス、米欧対抗戦のライダーカップで米国勝利の立役者になったパトリック・リードやライアン・ムーアなど、確実に頭角を現した選手たちもいた。
とはいえ、世界ナンバー1に輝いた経験とメジャー優勝の双方を擁するマキロイやデイは別格だとしても、それ以外の他選手たちは、これからの世界の頂点を目指す本当の戦いに突入していく段階にあるわけだから、群雄割拠とは少々ニュアンスが違う。昨季活躍した彼らの中でピラミッドの頂上付近に生き残れる選手は果たして誰なのか。その人数が絞られていくであろう新シーズンこそが、群雄割拠の新たなる1年になりそうな予感がする。