だが、ウッズが大会ホストを務めるクイッケンローンズ・ナショナルのメディアデイでは、短い池越えのパー3で何度打っても池が越えられず、周囲で見ていた関係者や米メディアは、みな凍りついてしまった。それゆえ、今週の開幕戦で復帰するウッズに寄せられていた米ゴルフ界の興味や関心は、腰よりもショットの回復度だったと言っていい。
棄権を表明したウッズは、午後になって自身のHP上で、その理由をこんなふうに明かした。「僕は元気だし、順調に回復はしているけど、心の底から考え、迷ったけど、やっぱり戦うための準備は整っていない」
2週前のライダーカップでは米国チームの副キャプテンを務めるなどして、なにかと多忙だったウッズは、復帰戦を迎えるための準備が十分にできなかったようで、ウッズ自身、残念がっているが、彼の復帰を心待ちにしていた米ゴルフ界全体の落胆ももちろん大きい。
しかし、ひとたびショットの感覚や精度が「戻っている」、あるいは「戻った」という状態になれば、メジャー14勝、通算79勝、百戦錬磨のウッズが長いブランクを瞬く間に克服し、一気に優勝争いに絡み始める可能性はもちろんある。今は焦らず、ウッズの本当のカムバックを待っているしかない。
ウッズで幕を開けるはずだった開幕戦はウッズの姿が見られない波乱の幕開けになってしまったが、ともあれ期待がいっぱいの新シーズン、新時代は今週、その幕を開ける。