ビジネスに着手しつつも、「まだピーク」「まだ勝つことに集中している」と強調したウッズ。あんまり強調すると、逆に切羽詰まった感が滲み出してしまうものだが、今はまだプレーヤーとしての戦績を挙げることがプライオリティで、ゴルフコース設計はあくまでもサイドビジネス。「ウッズのコース」第2弾、第3弾を開場させることよりもメジャー15勝目を挙げることのほうが重要だと言い切ったウッズ。そんな彼の言葉を聞いて、米ゴルフ界の多くの関係者が「ああ、良かった」と胸を撫で下ろしたはずだ。
ゴルフファン、タイガーファンにとっても、うれしいもの、待ち遠しいものは、ゴルフコースではなく、勝利を挙げる彼の雄姿だ。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)