石川遼、最終戦は70位タイ…次週から初のプレーオフシリーズへ
優勝したカミロ・ビジェガスは最終日を首位から5打差でスタートし、1イーグル、5バーディの快進撃で大逆転による逃げ切り優勝。フェデックスカップランクを105位から37位へ一気にアップさせた。
ビジェガスの場合は、ここで優勝できなかったとしてもプレーオフには進めたわけだが、この日、優勝争いの大混戦の中で、勝利の二文字とともにプレーオフという言葉を呪文のように唱えていた選手もいた。
ヒース・スローカムはその1人。今大会では4位に食い込んだとはいえ、72ホール目で3パットを喫した瞬間、スローカムのプレーオフ進出は叶わぬ夢と化した。ジョナサン・ベガスはフェデックスカップ124位でプレーオフ進出のまさにボーダーライン上に立っていたが、今大会で8位と奮闘したことでフェデックスカップ108位へ上げ、プレーオフに進めることになった。フェデックスカップ125位だったポール・ケイシーも118位へアップ。だが、マーチン・レアードは127位に留まり、涙を飲んだ。
プレーオフに進出できる125位のボーダーライン。その前後を彷徨いながら必死の戦いを繰り広げている選手たち。その大半は、米ツアーで勝利を挙げた実績のある顔ぶればかりだ。優勝しても、ちょっと油断すれば、ちょっと故障すれば、瞬く間に転落していくのが米ツアーの厳しさだ。